令和07年12月の聖語

教主釈尊の愛子なり
『法華取要抄』/文永11年(1274)53歳
=私たちは…=
「私なんかいてもいなくてもいい!」と思うことがあります。しかし実は私たちは、お釈迦さまから願われ、その愛し子としてこの世につかわされたかけがえのない存在です。自分の見方を転換すれば、自信と誇りと勇気を持って日々、人生を歩んでいけます。
すべての生物の遺伝情報はDNAという4つの塩基文字によって書かれています。親から子へと伝えられ、今の自分を生きていく生命の設計図。「生き物みな兄弟」は観念ではなく科学的な事実です。
分子生物学者のある人はこういった奇跡を「サムシング・グレート(偉大なる何者か)」と呼んでいます。私たち仏教者でいうと「仏神のお働き」です。まさに私たちは教主釈尊の愛子です。いのちの神秘、いのちの不思議を感じ、合掌せずにはいられません。
日蓮聖人ご遺文 『法華取要抄』
佐渡在島中にご草案を書かれ、身延山ご入山後、早々に発表されたと考えられています。聖人5大部に次ぐ重要書とされ、題号も自ら付けられています。
文永11年(1274)53歳
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