令和06年12月の聖語

2024年12月
何物を以て本尊と定むべきや
『本尊問答抄』/弘安元年(1278) 57歳
=一番大切なもの=
今年の夏は猛暑となりましたが、それ以上に燃えました、パリオリンピック! 応援する選手が出る日にはテレビの前にかぶりつき、手に汗握る思いでした。人はそんな時に、思わず祈るような気持ちになるものです。
でも勝てば祈りが通じた、負けたら祈りが通じなかったというわけではありません。勝負を通して相手をリスペクトする気持ちを持つことが大切です。自分だけが勝てばいい、幸せになりたいという願いは、叶えられてもまた新たな欲と苦しみを生みます。
私たちには苦しみを転じて幸せに生きるための指針が必要です。それを示してくれるのが本尊。日蓮宗の本尊にいらっしゃるお釈迦さまは、『法華経』を通じて私たちがいま生きる社会全体の幸せから個人の幸せになっていくことを願っています。
◎日蓮聖人ご遺文『本尊問答抄』4
日蓮聖人が清澄山の兄弟子浄顕房に送ったお手紙です。
様々な教えを比較検証しすべての人々を幸せにする法華経の題目を本尊とするべきだと示しました。
弘安元年(1278) 57歳
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